ソフトは何にしよう?ゼルダか、マリオカートか
ペルソナ3も捨てがたい、、
ペルソナ3も捨てがたい、、

長いこと、探していた。
どこの店を回っても「すみません、売り切れです」の一点張り。
その言葉を聞くたびに、僕の心の中のマリオが穴に落ちる音がした。ピョコンと、虚しく。
最初のうちは「まぁそのうち買えるさ」と軽く考えていたが、
日が経っても、相変わらず店頭には空っぽの棚が並ぶ。
気がつけば、僕はSwitch2難民のひとりになっていた。
正直、諦めかけていた。
新しいゼルダやマリオの映像を見ても、どこか遠い国の話のように感じていた。
あれは、もう僕の手の届かない世界なんじゃないか、と。
そんなとき、弟からメッセージが届いた。
「古本市場で新品あったぞ」
信じられなかった。まさか、そんなところに。
しかも彼は、即座に立て替えて購入してくれていた。
なんて頼もしい男だろう。
その瞬間、僕の中のピカチュウが「ピカァァ!」と叫んだ気がした。
感謝感激とはこのことだ。やはり、もつべきは共通の趣味をもつ弟である。
家に帰って箱を開けた瞬間、
新品のSwitch 2が静かにこちらを見ていた。
赤い箱に包まれたその姿は、まるで「よくここまで来たね」と語りかけてくるようだった。
ただ、まだソフトは買っていない。
手元にあるのは、本体だけ。
それでも、眺めているだけで少し満たされる。
まるで冬の夜に、まだ火をつけていない暖炉を見つめているような感じだ。
さて、今年の自分へのクリスマスプレゼントは決まった。
Switch 2のソフトを買おう。
問題は——何を買うか、である。
ゼルダか、ドンキーか、それともマリオか。
どれを選んでもきっと楽しいのだろう。
でも、こうしてあれこれ迷っている時間が、実は一番幸せなのかもしれない。